
世界最北端、アラスカ州バローでの気象データ収集を無停止自動化
気象学においては予報のために世界各地からのあらゆる天候データが必要であり、気候学では長期の天候トレンドを分析するための天候の履歴データが欠かせない。
アメリカ国立科学財団 (National Science Foundation)はシンシナティ大学(University of Cincinnati)の地理学科に助成金を支給して、それまでの高額な労働集約型の気象データ収集に代わる自動気象データ収集システムの開発を委託した。同大学ではシンシナティのコンサルティング会社INTRUST GROUPと共同でアラスカのノーススロープNorth SlopeにLinuxで動作するデータ収集アプライアンスによるネットワークを構築し、Barrow Arctic Research Center (BARC)に設置した2台のサーバに接続した。
極寒の地での自動データ収集における以下の二つの大きな課題を克服することが条件であった。
■リアルタイムのデータ収集
■アプリケーションの連続稼動
■高度のデータ保全
■業界標準のハードウェアとソフトウェアによるコスト抑制
■運用管理負担の極小化
INTRUST GROUPは、データ完全性と信頼性と低コストを満たすために仮想化を提案し、無停止化と仮想化の理想的な組合せであるStratus Avanceソフトウェアを2台のDellx86サーバに搭載することを決めた。Avanceソリューションは、無停止型仮想化環境を提供すると同時に、シンシナティ在住の研究者が必要に応じて、遠隔地のBARCに設置されたAvance環境に仮想サーバを設定する作業を、リモートで行なうことを可能にしている。Avance上では当初、2つの仮想サーバ上でFTPアプリケーションの稼動を開始した。
「遠隔地であることが最大の心配の種でした。サーバはデータセンターに設置するとは言えオンサイトの専任エンジニアはいません。サーバの停止は少なくとも数日間のシステム・ダウンを意味していました。」
Tim Retting, President, INTRUST GROUP
2009年6月のBARCでのAvanceシステムの立ち上げ以来、システムは当初の予測を上回るパフォーマンスで稼動し続け、一度の障害による停止も経験していない。
「実に堅牢なシステムです。洗練されたしくみが十分にその役目を果たし、シンプルさが信頼性を確かなものにしています。我々に必要な作業は、時おりオペレーティング・システムをアップデートすることだけです。」
Dr. Richard Beck, University of Cincinnati
同大学では、気象データをXMLデータに変換してウェブ・ベースの天気図アップデートに活用するデータベースを開発中である。
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